敗血症対策

敗血症対策

敗血症対策は、「予防」「早期発見」「感染症治療」
「全身管理」「リハビリテーション」の、5つの大きな柱からなります。
これらが1つでも欠けると、敗血症対策が不完全なものとなってしまいます。
5つの連携と調和がとても重要です。

対策 1予防

対策1 予防

敗血症の原因は感染症です。
病原体の侵入から身を守ることが大切です。

病原性の微生物、細菌・ウイルス・真菌(カビ、酵母等)が、人の体内に侵入することを防ぎ、感染症にかからないように注意することが大切です。そのためには、まず頻回な手洗いが有効です。あなたはもちろん、ご家族や周りの人もしっかり手洗いを実践してください。また、風邪などにかからないよう、必要以上に人混みを避け、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種などを受けることも効果的です。

日常のいたるところに
病原性微生物が潜んでいます。

感染症を引き起こす細菌やウイルス、真菌(カビ、酵母等)は、感染者や人混みだけではなく、食べ物や庭の土の中、ペットの糞尿などにも潜んでいます。肌荒れや小さな傷から侵入することもあります。感染を回避するため日常の注意が必要です。

感染症について詳しくはこちら

対策 2早期発見

対策2 早期発見

敗血症は早期発見が大切です。

肺炎、下痢、膀胱炎、傷の化膿などの身近な感染症を発端に、次のような症状が出現する場合は、敗血症を疑います。

  • 発熱している(38度以上)
  • 体温が低い(36度以下)
  • 脈が速い(90回/分以上)
  • 呼吸が速い(20回/分以上)
  • 意識が悪い(様子がおかしい)
  • 全身がむくんでいる
  • 血圧が普段より低い
  • 手足が異常に冷たい

上記の項目のうち、2つ以上が当てはまるなら、
医療機関の受診をお勧めします。

敗血症は感染症によって、全身の様々な臓器に障害が引き起こされる状態です。できるだけ早い治療が必要です。早急に医療機関の診察を受けてください。

免疫力が低下している65歳以上の高齢者や、
免疫機能が未発達の1歳未満の新生児・乳児は
敗血症になる可能性が高まります。

免疫力が低下していたり慢性的な病気(たとえば糖尿病など)を持っている65歳以上で敗血症は最も起こりやすいとされています。また免疫システムがまだ完成していない1歳未満の乳児も敗血症のリスクが高いと言われています。
このような方は病状の変化に特に注意が必要です。

敗血症とは 敗血症にかかりやすい人

対策 3感染症治療

対策3 感染症治療

敗血症の治療は大きく二つに分かれます。
まずは敗血症の原因となっている感染症を
特定して治療を行うことです。

敗血症の原因となっている感染源、細菌・ウイルス・真菌(カビ、酵母等)を特定し、適切な治療を早急に行わなければなりません。
細菌による感染症の多くは抗菌薬を、ウイルスには抗ウイルス薬、そして真菌には、真菌の細胞膜を破壊したり細胞膜の合成を阻害する抗真菌薬を、それぞれ投与することで症状を抑えることができます。また感染により障害された組織を外科的に切除することもあります。

敗血症とは どんな病気?

対策 4全身管理

対策4 全身管理

敗血症治療のもう一つは
集中治療室での全身管理です。
敗血症が重症化した場合に必要です。

臓器障害が多臓器に広がった敗血症では、血圧低下や呼吸不全、腎不全、肝不全など、様々な症状が現れます。
その場合、血圧低下には輸液や昇圧薬の投与、呼吸不全には人工呼吸器による管理、また腎不全や肝不全には血液濾過透析をはじめとする高度な治療が必要となります。これらの全身管理を集中治療室で行います。

敗血症とは どんな病気?

対策 5リハビリテーション

対策5 リハビリテーション

敗血症から回復すると復帰に向けて
リハビリテーション(リハビリ)が開始されます。

初めは手伝ってもらいながらゆっくりと動き回ったり、身の回りのことを行ったりすることから始めます。以前の健康状態と同じ、あるいは可能な限りそれに近い状態にまで戻ることが、リハビリテーションの目的です。

敗血症を患った一部の人には
後遺症が残る可能性があります。

集中治療を必要とする他の病気と同じように、一部の人は長期的な後遺症が残ります。筋肉の動きが悪くなったり関節痛、精神的な不安や認知機能の低下、臓器の機能障害などです。このような症状は体調や精神状態が元に戻るまでの間、続くことがあります。
退院後は回復に向けて、自分で服を着たり、筋力の回復に努めるなど、日常の中で小さな目標を立て、それらを達成できるように努力します。家族とのコミュニケーションやバランスのとれた食事などが大切です。

敗血症とは 予後と後遺症

敗血症.com  シンボルマーク

敗血症.com シンボルマーク

敗血症対策の5つの柱を、5色の花弁を持つ花で表現し、これを敗血症.comのシンボルマークとしました。敗血症の啓発運動が全国各地に広まり、花開き、敗血症で苦しむ方が少しでも減るようにとう願いを込めています。

PAGETOP