敗血症とは

 

敗血症対策

 

世界敗血症デー

 

ご意見・ご質問

医療関係者の

皆様へ

敗血症ってどんな病気?

Q1. 感染症とは何ですか?

敗血症との違いは?

感染症とは、環境中[大気、水、土壌、動物(人も含む)など]に存在する病原性の微生物、細菌・ウイルス・真菌(カビ、酵母等)が、人の体内に侵入することで引き起こす疾患です。敗血症とは、生命を脅かす感染に対する過剰な生体反応で、組織障害、臓器障害、そして死に至る致死性の病態です。

 

Q2. 肺炎・下痢・膀胱炎・傷の化膿は、

すべて感染症なのでしょうか?

肺炎は多くが感染症によるものです。中には、自己免疫性に起こるものや、薬剤の副作用でおこるようなものもあります。医師は肺炎を見たら感染症かそうでないか、感染症だとしたら原因微生物が何かということを考えます。

下痢は感染性腸炎の症状としてよく見られますけれども、こちらも様々な原因で起こります。多くはウイルス性腸炎かもしれませんが、自己免疫、薬剤のほか、過敏性腸症候群のようにストレスが原因になる場合もあります。

膀胱炎も感染症によるものと非感染症のものがあります。腫瘍の治療で用いる放射線が原因となることもありますし、尿管結石などの異物が原因になる場合、薬剤性など原因は多岐に渡ります。ただ、多くの急性膀胱炎は細菌感染によるものです。

傷の化膿は感染症によるものです。膿の正体は、感染性微生物に対抗すべく集められた白血球の塊のようなものです。

 

Q3. 細菌、ウイルス、カビの違いを

教えてください。

 

■ウイルス(virus)

ウイルスは細胞を持たず、基本的にはタンパク質と核酸からなる粒子です。細胞がないため単独では増殖できず、他の生物の生きた細胞に寄生(感染)して増殖します。主なウイルスとして、ノロウイルス、ロタウイルス、インフルエンザウイルス、エボラウイルス、アデノウイルス、コロナウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、HIV などがあります。

抗ウイルス薬がありますが、一般的にワクチンの予防接種でウイルス感染を予防します。

 

■細菌(bacteria)

体内で定着して細胞分裂で自己増殖しながら、人の細胞に侵入するか、毒素を出して細胞を傷害します。細菌による感染症の多くは、抗生物質を投与することで症状を抑えることができます。主な細菌として、ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌、緑膿菌、結核菌、破傷風菌、レンサ球菌などがあります。

細菌の細胞に作用、あるいは増殖を抑制する抗菌薬が有効な治療薬で、細菌の特性に応じたさまざまなタイプのすぐれた抗生物質と合成抗菌薬があります。

 

■真菌(カビ)

真菌はカビの仲間の総称です。人の細胞に定着し、菌糸が成長と分枝(枝分かれ)によって発育します。酵母細胞では出芽や分裂によって増殖します。このうち人体に感染症を及ぼす真菌としては、白癬菌、カンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカス、ムコールなどが有名です。真菌の細胞膜を破壊したり、細胞膜の合成を阻害する抗真菌薬があります。

 

Q4. 自覚症状のない感染症も

あるのでしょうか?

あります。多くの感染症では「潜伏期」と言って、病原体が体内に侵入後、増殖して病気の症状を出すまでの期間があり、自覚症状がないにも関わらず他人には感染させてしまうということがあります。また、体力のある方の場合、病原体によっては自覚症状が現れないまま、体の免疫システムが病原体を排除してしまうこともあります。

一方、膀胱炎に代表されるように、感染症として成立してはいても、自覚症状が現れにくい感染症もあり、検査で初めて分かることもあります。また、微熱くらいなら気づかない、あるいは気にしない方もおられるでしょう。特に、糖尿病の患者さんなどは知覚が鈍っており、痛みなどの変化に自ら気づきづらい可能性があります。早期に感染症や敗血症を発見し治療開始するために、自分の体の変化に敏感になりましょう。

 

Q5. かぜは感染症ですか?

かぜ(かぜ症候群)とは「上気道(鼻、咽頭、喉頭)」の感染です。しかし最近は、上気道の急性炎症のみでなく、下気道(気管、気管支、肺)にまで広がって急性炎症をきたす疾患を総称していわれます。

かぜ症状群の原因微生物は、 80 ~ 90% がウイルスといわれています。主な原因ウイルスとしては、ライノウイルス、コロナウイルス、パラインフルエンザウイルス、RS ウイルス、インフルエンザウイルス、アデノウイルスなどがあげられます。ウイルス以外では、A 群β溶血性連鎖状球菌(溶連菌)、百日咳菌などの細菌や肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミドフィラなどの非定型病原体があげられます。かぜ症候群は、空気中に浮遊しているウイルスなどの病原体が、気道内に入って気道粘膜に付着し、侵入と増殖することから始まるとされています。症状として発熱、頭痛、全身倦怠感、鼻症状(鼻水、鼻づまり)、咽頭症状(咽頭痛)、下気道症状(せき、たん)があります。

ウイルス性のかぜ症候群であれば、安静、水分・栄養補給により、自然に治癒します。抗菌薬も一般的には不要なことが多く、解熱剤も適宜に使用する程度でよいと思われます。ただ、原因がウイルス以外の細菌もしくは非定型病原体によると思われる場合には、それぞれに適した抗菌薬を診断後からでもいいので投与します。かぜ症候群は普段から予防することが重要です。特に、外出時にはマスクをし、外出後には手洗い、うがいを必ず励行してください。

 感染症って何?【2】

日本集中治療医学会 敗血症情報サイト

感染症って何?【1】

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